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| 第2回:『周りを動かす・巻き込む力』が違う |
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コンサルティング会社では、各メンバーの仕事が「○○を達成せよ」というミッションで規定されることが多いです。この対極にあるのが、「○○の作業をせよ」という規定の仕方だと思っています。
この違いを感じたのは、2年ほど前にコンサルティングPJTでSE出身の方と仕事をしたときでした。そのPJTは、某メーカーの新規ビジネス立ち上げをマーケティングの観点で支援するPJTで、その初期のフェーズで、市場分析をして当該ビジネスの市場規模を算出する、というタスクがありました。一般的に、新しいビジネスの市場規模を算出することは非常に難しいですが(何をどこまで対象市場と見るべきか、が分からなかったりするので)、プロフェッショナルとして、何らかの数値はひねり出さないといけません。
その当時、SE出身の方は、ガートナー等の調査会社が出している各種市場規模をひたすら調査していましたが、データを収集して足し算すれば算出できるような甘いタスクではなく、非常に苦戦していました。
そうこうしているうちに、どんどん日にちは過ぎ、結局クライアントへの報告会の2日前になって、「できません」とギブアップしてしまいました。もっと事前に「できない」というべき、という指摘もありますが、私がここでお伝えしたいのは、自分ひとりでできないのであれば、周りを巻き込むべき、ということです。
自分ひとりで期日までに一定の成果が出せないことが見えた時点で、どのようにしたらその仕事が完了するのか(追加で1週間時間が欲しい、○○を知っている人に質問させて欲しい/助っ人を一人欲しいなどなど、)を明快に示すことが重要なのです。
これが、ミッションを達成することを意識した仕事の仕方です。
今回のケースにおいて、その人が与えられたミッションは、コンサルチームの1員として、クライアントに納得できる市場規模を提示することです。答えを出すまでの作業に、その人がどれだけの時間や知見を使ったのか、ということは全く関係ありません。
システム構築の現場が大半のSEでは、過去の経験を土台としてPJTを進められることが大半だと思いますが、コンサルタントの場合、前述のように全く土台がない領域においても、成果を挙げることが求められます。だから、このような場合、コンサルタントは、どうやったら答えがでるか、その答えを出すために、誰に・何を・どのタイミングでお願いすれば、期限内に満足のいく答えが出せるか、を考え抜きます。もちろん、自分ひとりで完遂することができる作業も存在しますが、より高い品質・スピードを実現するために、周りを巻き込んだ方が良いケースは多々存在します。
話を冒頭に戻しますが、コンサルティングのプロジェクトでは、ミッションで仕事を規定します。なので、与えられたミッションに対して、単に「できません」とだけ答えてしまうような人には、怖くて仕事を任せることができません。いかにして周囲を巻き込み、自分のミッションを完遂させるか、このスキルがコンサルタントには必要不可欠です。
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