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前回は、概念レベルでの思考力における1要素である「抽象化する能力」について、引越し先探しのコンサルティングを依頼された、というシチュエーションで話を進めてきました。
(前回をご覧になっていない方は、是非前回から読んでみてください。)
さて、前回の最後では、引越し先の「要件」について、クライアントへヒアリングをしようとして、「初めての一人暮らしなので、どのくらいの広さがあれば良いのか、わからない」という事態に直面しています。SEの方でもご経験があるかと思いますが、クライアント側からシステム化要件を具体的に提示できるケースは稀なので、シチュエーションとしては良くあるケースです。
ここでコンサルタントが価値を発揮するのが、「考え方の提示」です。
たとえば、必要なスペースは、(1)物を置くスペース、(2)過ごすスペースに分けて考え、
それぞれは、以下の観点から必要量を見極める。
(1)物をおくスペース:現在保有している物・引越しに伴い購入しようとしている物がどのくらいのスペースを必要とするか。
(2)過ごすスペース:単に寝る場所として機能するのか、何か活動をする場所としても機能するのかといった、部屋が担う役割が、どのくらいのスペースを必要とするか。
(ちなみに、私の独身時代、家ですることといえば、仕事、テレビを見る(くつろぐとか大画面で映画をという積極的な感じではなく、単にだらだらとつけておく程度)、本を読むという程度。)
イマイチな考え方しか浮かばなかったため、逆に分かりづらくなってしまったかもしれませんが、どうやって考えたら要件を導き出せるのか、ということを考えていくわけです。そのためには、上でスペースを二つに分けて示したように、「分解して考える」ということが必要ですし、同時に、自分のこれまでの経験を抽象化してあたかも法則のように見せることが必要です。
少し脱線しますが、上記シチュエーションにおいて、例えば「最初の一人暮らしだったら、25m2あれば十分です。」というように、考え方の提示ではなく、自分の知識・経験だけから答えを伝えるようなコンサルタントもいます。これは「先生」タイプのコンサルタントで、事業会社の特定領域で長年経験をつんだ方が独立した場合、このようなタイプとなることが多いですが、IT領域からの転身を検討されている皆さんが最初から目指すようなタイプでは無いです。
以上、今回も「抽象化する」というテーマで話しをしてきました。なんとなくでも、イメージを持っていただけたでしょうか?
次回は、この抽象化したところから論理展開をしていく、ということについて、説明していきます。
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