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前回までは、「抽象化する能力」について、引越し先探しのコンサルティングを依頼された、というシチュエーションで話を進めてきました。今回は、「論理展開する能力」について説明しましょう。
分かりやすいように、ここでも引越し先を決める、という具体的なテーマで話をしたいと思います。知人の引越し先がいくつかに絞られてきて、そろそろ決定すべき時期、このようなシーンにおいて、SEが陥りがちなアプローチと、コンサルタント的アプローチを説明していきます。
複数の選択肢の中から1つを選ぶ、というとき、あなたなら何をしますか?
大半の人が、比較表を作ってもっとも良い選択肢を選ぶとおっしゃるでしょう。これは、基本的には誰でも同じです。ただ、その比較表の作り方が非常に難しいのです。
みなさんもこれまでの経験上、たとえば、パッケージ選定や、機能の実装形態など、さまざまなテーマで、複数の選択肢を比較して、物事を決定してきたかと思います。その際、いくつかの評価項目を設けて、○、△、×をつけたり、点数をつけたり、ということを良く見ます。確かにこれが一般的ですね。
○、△、×をつけたあと、どうやって決定していますか?○の数が多いものに決定?それとも、×が少ないもの??そもそも、すべての評価項目は同一の重みを持つのでしょうか?
引越し先をテーマに言い換えると、たとえば、「日当たり」「静かさ」「部屋の広さ」「勤務地への近さ」「家賃」・・・などがぱっと思い浮かぶ評価項目ですよね?さて、これらは均等な重みを持つのでしょうか?また、○、△、×の線引きは明確なのでしょうか?
システム構築に関する比較表の場合、評価項目はある程度定型化されているので、皆さんはあまり悩まずに評価項目を決め、なんとなく○、△、×をつけ、○の多さで決めてきたかもしれません。それは、システム開発という特定の領域でのみ通用することです。
コンサルタントを目指すからには、意思決定に向けて、どのような評価項目を作り、何を基準に評価するのか、を明確に規定したのちに、評価表を作る、ということが求められます。
では、これまでと同様、引越しをテーマとして考えてみて下さい。
来春卒業し、社会人としての一歩を踏み出そうとしているAさんが、引越し先を探す際の評価項目、評価基準、皆さんならどのように考えますか?
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