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前回の最後で、「来春卒業し、社会人としての一歩を踏み出そうとしているAさんが、引越し先を探す」というテーマで、評価項目、評価基準を考えて見ましょう、ということを書きました。
(意味が分からない方は前回分を読み直してみて下さい。)
評価項目を考える際、家賃、間取り、駅からの距離、、、、などと、いわゆる物件の条件を列挙し始めた方もいらっしゃるでしょう。ただ、この方法だと、前回お伝えしたように、何が基準なのか、項目間でどちらが重要なのか、といったことに対するヒントはでてきません。
こんな場合、コンサルタントは、トップダウンで思考を進めます。
まずは、思考を進める拠り所として、Aさんがおかれている現状や、今後のあるべき状態に対する見解・考え方を示し、クライアントと共有することが重要です。
例えば、
Aさんにとっていま探している部屋は、社会人になりたての数年間(2年とか4年とか)を過ごす場所。
この数年間というのは、社会人として継続的に成長していくために、非常に重要な期間。
そのために、時間・金という限られたリソースを最大活用し、自分へのインプットを得ることが重要。
というような感じです。ようするに、単に部屋を選ぶ、という漠然とした状態から、何が重要なのか、という方針を打ち出しているわけです。
次は、この方針をふまえ、具体的な条件をどのように設定するか、ですが、これも相手に対して納得感がある程度に網羅的で、前述の方針をふまえていることが重要です。
例えば、以下のような感じです。
時間の有効活用のため、通勤時間はDoor to Doorで30分以内がBEST。ただ、出勤時間帯の車中で本が読めるような路線であれば、45分までならOK。
家賃一般的には収入の3分の1といわれるが、月額1万円くらいは書籍購入などの自己投資に回したいので、手取りの3分の1に抑える。
広さについては、いろいろできる必要はないが、自宅に居る時間を自己研鑽にあてられるよう、寝るスペース+机・椅子が置けるスペースは必須。
もちろん、Aさんがどのような人か、によってココで挙げられる条件は変わってきます。
今回伝えたかったのは、抽象的な考え方や方針レベルで相手と合意し、その合意事項を具体的なレベルに落としていく、という論理展開力がコンサルタントには求められる、ということです。
SEの皆さんもシステム評価、業務評価をする際、これまで使ってきた評価項目・評価基準を使うにしても、その項目・基準が本当に正しいのか、クライアントの状況にふさわしいものなのか、などを考えみて下さい。
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