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エージェントのコラム
コラム >> 日本版SOX法って知ってる? >> エンジニアへのインパクトは?(1) >> (2)

【3】エンジニアへのインパクトは?
(1)文書化要員が足りない! 2

ここまで、「文書化」の難しさについて書いてきましたが、購買部門における発注プロセス、という簡単な例を用いて説明してみます。
例えば、ある企業の業務の流れとして、「営業部門の担当者からメールや電話、口頭で発注処理の依頼が来て、購買部門の担当者がその情報にもとづき、発注処理をし、業務が完了している」という状態が存在したとします。(上場企業でこういうことをやっているところは殆どないと思いますが。)
この場合、購買担当者が単純なミスをしてしまう場合もあれば、悪意があれば営業部門から聞いたことにして発注してしまうこともできてしまいますよね。これが「リスク」です。これがこの状態で放置されているのでは、購買業務が適切なプロセスで行われているとはとても言えません。だから、このプロセスに適切はコントロール(統制)をかける必要があります。この場合、例えば以下のようなコントロール(統制)が考えられます。

○営業部門からの発注依頼は所定の様式に書かれ、押印されたもののみを有効とする。
○500万円以上の発注処理を行う際には、部長以上の承認を必要とする。
○発注依頼書と発注処理の実態を週次で照合し、不整合を確認する。

いかがでしょうか。だいぶイメージが沸いたでしょうか?
ここで書いたようなリスクの存在を把握した上で、適切な統制が取られた業務フローをつくりあげ、文書にて記述することが、まさに「文書化」で求められていることなのです。

話題を元に戻しますと、このように、今回の日本版SOX法で必要といわれている、業務フロー、RCMを記述するには、様々な難しさがあります。したがって、このような作業を行うにあたり、外部の人材に助けてもらいたいという企業が数多くいるだろうといわれています。
助け方も、実際に文書を書くのを助けて欲しいという企業もいれば、現場の担当者が自力でかけるように教育し、書いた文書をチェックして欲しいという企業もいるようです。

本来であれば、このような仕事は会計に詳しいコンサルタントがやるべき領域なのですが、初回にも書いたように、全上場企業が2008年をターゲットに一斉にこの取り組みをすることになるので、既存のコンサルタントだけでは全然足りないといわれています。

そこで、皆さんの活躍が期待されているのです。業務フローを書いた経験をお持ちの方もいらっしゃるでしょうし、ERPなどを通じて会計業務にも詳しい方もいらっしゃると思います。そのような方は是非、今回の日本版SOX法で求められることを学習し、日本版SOX法のコンサルタントとして活躍していただきたいと思います。

また、会計業務に詳しくなくても、領域によってはチャンスがあります。
というのも、財務報告の信頼性に影響を与える業務プロセスとしては、通常のお金にかかわるプロセスだけでなく、情報システムに関する業務プロセスも含まれているからです。
具体的には、開発したプログラムのバージョン管理や本番サーバーへロードされるまでの承認プロセスなどです。要するに、財務報告を計算するために使われている情報システムが適切なプロセスで開発・運用されているか、ということを証明するための業務フロー、ということです。

今回は、日本版SOX法対応の中でも「文書化」という部分において、外部のコンサルタント・エンジニアへの期待が大きいということを書きました。これを読んだ皆さん、今現在お持ちのスキルや知識では不足する部分は当然あると思いますが、自分への投資として勉強することが大きなステップアップにつながるチャンスになると思いますので、是非頑張って欲しいと思います。具体的な勉強方法については、最終回に触れたいと思いますので、楽しみにしていてください。


コラム >> 日本版SOX法って知ってる? >> エンジニアへのインパクトは?(1) >> (2)

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