いよいよ今回が最終回です。
これまでの4回では、日本版SOX法がどのようなものか、この法律がITエンジニアの皆さんにどのようなインパクトを与えるのか、等について説明してきました。
今回は、皆さんが日本版SOX法に絡んだ仕事を行うにあたり、必要となる知識・スキルをどのように勉強したら良いか、ということをお伝えします。
具体的な話にはいる前に、書いておきますが、ここでは具体的な日本版SOX法対応の手法論の勉強法をお伝えするのではなく、関連する仕事に携わるにあたり、ベースとなる知識・スキルを習得するための勉強方法をお伝えしていきます。
概論の勉強はWEBで十分
日本版SOX法の関連ビジネスが大きなマーケットボリュームを持つと見込まれているためか、各IT系の情報サイトには日本版SOX法関連の情報が豊富にあります。なかでも良くまとまっていて、私自身もたまにチェックしているのが、@ITです。
SOXポータルとして情報をまとめてあるのですが、ここはニュースっぽい記事の集合体なので、全体像を掴むには適していません。
まず、全体像を掴むにあたっては、日本版SOX法&コンプライアンスというページをお勧めします。
全体像がわかるような記事からITに係る統制の方法論までかなり豊富な情報があります。ここにある記事に一通り目を通すだけで、かなりの日本版SOX法通になれると思いますよ。
業務統制関連の仕事⇒まずは会計プロセスの理解から
次に、業務プロセスに関する文書化等にチャレンジしたい!という方。
まずは会計にかかわる業務プロセスを理解しておく必要があります。販売、債権管理、購買、在庫管理といったあたりは何となくイメージが湧く方も多いと思いますが、固定資産管理、人事給与、決算となると、過去にPJTにたずさわったことが無ければ、イメージしづらいと思います。各プロセスにはどのような作業があり、それら作業がどのような関連を持っているのか、さらには、プロセス間ではどのような関係があるのか(例えば、日々の販売プロセスで作られた日々の販売数値が決算プロセスによって財務諸表に反映されていくといったこと)、等について理解する必要があります。
これを勉強するには、以下の本がお勧めです。
・「ITコンサルタントのための会計知識―内部統制と経営最適化の実現」
・湯浦 克彦 ソフトリサーチセンター (2006/07)
会計の本というと、財務諸表の読み方に限定された本が多い中、上で挙げたような業務プロセスや、システム上での関連等についても触れてあります。さらには、内部統制整備の進め方に関する章なども存在するので、かなり幅広い知識が身につくと思います。
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